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ガラナの今昔物語
ガラナとは?
ガラナ[学名 Paulinia cupana kunth]はブラジルアマゾン河流域原産のムクロジ科ガラナ属のつる性植物です。原種のつるは20メートル近い高さに成長し7~8月には白い花をつけ、種子(ガラナ子)を食用にします。ガラナを熱帯雨林外で栽培しようという試みは様々になされてきましたが、いまだ部分的にしか成功していません。ガラナはアマゾン河流域の極一部にしか自生しない非常に貴重なものなのです。
パワーの源としてインディオ達に広く親しまれているハーブで、彼らは祭典の時、これを飲んで3日3晩踊り続けるというエピソードがあるほどです。
ガラナの歴史
ガラナは自生地が限られているため昔から非常に貴重なものであり、インディオの間では、通貨の一形態として使われていたこともありました。
ガラナの伝統的な加工方法は、果実を採取し積みあげて発酵させてから種子を取り出し、火にあぶってから粉砕し、カカオまたはタピオカ澱粉を加え水で練り合わせて長さ15cm、直径2.5cmほどの円筒形に成形して乾燥させるというものです(現在は澱粉などは加えずに加工されています)。
乾燥したガラナは硬くなり、高温多湿な気候下でも保存することができたので、インディオは保存食として用いてきました。
昔のインディオ達は、この円筒形のガラナをピラクルという魚の上アゴの骨ですりおろし、パウダー状になったものを水やジュースに溶かして飲んでいました。
ガラナの特徴
ガラニンはカフェインと同族のキサンチン・テトラメチルキサンチン・テオブロミン・テオフィリンなどが集まったものです。特性もカフェインと類似しており、強壮・刺激効果を示します。ガラナはこのガラニンのほか、タンニン、サポニン、脂肪、コリンなどを含んでいます。
コーヒーに含まれるカフェインはすぐに吸収され、5分以内に興奮作用、思考能力を増進する作用等が起こります。この時、身体は急激に入ってきた多量のカフェインに対応しなければならないため、身体には大きな負担がかかります。また、実際に「コーヒー中毒」といわれる人がいますように、コーヒーのカフェインはクセになります。カフェインの効果が感じられなくなるともう一杯飲みたくなる、という禁断症状にも似た状態になり、コーヒーを飲むことが習慣化するのです。
これに対してガラニンは、消化器系統を経由して2時間かけてゆっくり吸収されますので、身体に過度の刺激を与えることがありません。
そのためコーヒーのようにクセになることもありませんので安心です。
注)上記は植物の歴史的背景を記したもので、その植物を原料とする商品そのものの効果・効能を示すものではありません。